この度、日本国際理解教育学会第34回研究大会を、2025年6月28日(土)~29日(日)の2日間、主催:同志社女子大学、会場:同志社大学(京都市)にて開催することになりました。

本学会は、国際理解教育の研究と教育実践にたずさわる者が、研究と実践を通じて、国際理解教育を推進し、その発展に寄与することを目的として、1991年に設立されました。

国際化、グローバル化が加速する今日、国境を超えて人やモノが往来し、多様で豊かな生き方が可能になっている一方で、環境問題、人権問題、戦争、紛争、格差など、私たちが直面し、問題解決に向けて行動化が求められています。国際理解教育学会はこうした課題に対して、学校教育や社会教育を通して改善に向けて取り組み、未来を担う次世代の育成に取り組んでいます。近年、SDGs達成に向けて社会において多様な取り組みが見られますが、本学会では早くからSDGsに関わる多くの教育実践が発表されてきました。

本大会には、毎回、全国より多数の研究者、専門家が集まり、最新の研究成果の発表・討論が行われています。グローバル化の時代において、社会的にも大きな意義を有しており、参加者の本大会に対する期待も非常に大きいものと確信しております。

2025年は、いくつかの節目にあたる年です。本学会が創立されて35周年(大会開催は34回)、第二次世界大戦が終結して80年、そして、阪神・淡路大震災から30年になります。さらに、開催校である同志社は、新島襄が「自由」と「良心」に依って立つ人間を養成するキリスト教主義と国際主義を掲げる同志社英学校を設立して150周年を迎えます。大会シンポジウムでは、これらのメモリアルを意識した企画を立てる他、自由研究発表、課題研究と合わせて、企業/協賛団体様はじめ参加者皆さまにとりまして、ますます有意義な大会にしたいと考えております。

本大会を開催するにあたり、事務局一同、鋭意準備に取り組んでおり、運営につきましは、可能な限り簡素質素を旨といたす所存ではありますが、何分微力であるため、必要経費は参加者からの会費だけでは限界があり、皆様からのご厚情、ご支援をお願いする次第です。経済状況、物価上昇が厳しい折柄、誠に恐縮に存じますが、以上のような趣意をお汲み取りいただき、本大会の運営のために格別のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2025年2月
日本国際理解教育学会第34回研究大会
大会実行委員長 岩坂泰子
(同志社女子大学 教授)